8 らだお先生は心配 ページ14
A side
いつも通り放課後らだおくんと体育教官室で雑談をしている時のこと
青井「お前さぁ放課後いつも来るけど
友達とかと一緒に帰ったり遊んだりしないの?」
ちゃんと青春してんのか?とコーヒー片手に聞いてくるらだおくん
「んー…そもそも私、友達っていう友達いないんだよねー」
青井「お前やっぱいじめられてんのか?」
「ううん、そういうのじゃないし学校も楽しいよ?」
青井「…まあなんにせよ少しでも困ったことがあったらいつでも言えよ?」
「えー!らだおくん珍しく頼りになるね?」
珍しく頼りになるらだおくんに嬉しくなっていると
机の引き出しをガサゴソと漁ったかと思えば
お助けセンターと書かれたカードを見せてくるらだおくん
青井「まあな、いつでも力になってやるからここに連絡するといい」
「それ本当にらだおくんの力?」
人の手柄を自分のものにするな
青井「冗談はさておきちょっとこっち来い面談するぞ」
「大袈裟だなあ」
近くにあった椅子に座りながらそう言うと
らだおくんはさっきとは変わって少し真剣な顔になった
青井「私物や大事なものを隠されたりしてないか?」
「ううん、されたことないよ」
青井「嫌な気持ちになることを言われたり」
「全然、みんな優しいよ」
そう答えるとらだおくんはさっきよりも真剣な顔になった
青井「じゃあ机やロッカーに見覚えのないファンシーなシールが貼られていたり
机に置いておいた読みかけの本の栞が
微妙に読んだはずのところまで戻されていたり」
「ん?」
青井「ジャージの袖にフリルをつけられていたり
ちょっと職員室でうたた寝しているすきに
爪磨きで爪をピカピカに磨かれていたり
してないか?」
スッ…とピカピカになった手を出したらだおくんを見て、
またあの先生か…と爽やかな笑顔をうかべた力二先生を思い浮かべる
「されたのかぁ…」
あの先生ほんとに懲りないな
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のえた。(プロフ) - 黒狐さん» わざわざありがとうございます! (3月25日 19時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐 - 10話の次の話夢主ちゃんのところ🦀さんになってますよ〜細かくてすみません、今回も大好きな話になってて面白かったです! (3月25日 19時) (レス) @page19 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
のえた。(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます🥹 (3月24日 1時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
人間 - あ、これ神だ、、、☆ (3月23日 21時) (レス) @page15 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
のえた。(プロフ) - 黒狐さん» ありがとうございます🥲💕頑張ります! (3月23日 15時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえた。 | 作成日時:2024年3月18日 23時