3滴 ページ4
◇◇◇◇
「お前が嫌なのであれば断っておくが…」
両親は良くも悪くも過保護だ
それだと、私も箱入りのままだ
小さき弟が父の後を継ごうとしてる中
私だけが呑気に生きている場合ではない
「ところで、なぜ私をご指名に?少し前からでしたのならお姉さまもいらしたかと」
素朴な疑問を問いかけると
「口を揃えてお前がいいとしか言わなくてな…」
と困り眉
「やはりお前の身を優先したほうが…」
「いえ……この話、受け入れたいと思います。」
「アネラ家の娘として産まれたからには家業に身を委ねます」
それに私の多血が役立つ日が来るのかなと思うと
少し、ほんの少しだけ心が軽くなったような気がした
目を見開いた父の顔は瞬きをする間に優しい顔になっていた
「そうか…わかった。契約についての本や、必要なものをまとめておくから」
3日後のパーティーに向けて体調を整えておいてくれ
そう告げた父は私を部屋に連れて仕事に戻って行った
歩いたり話したりの反動がきたようで
ベットに吸い込まれるように寝てしまった
少しでも誰かの役に立てるといいな
ラッキーカラー
水色
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るい(プロフ) - ラべシワさん» ラベシワさんコメントありがとうございます!3月からまた投稿を再開する予定なのでもうしばらくお待ちいただけると嬉しいです。レス遅れてすみません。 (2月16日 2時) (レス) id: 5dd37cc60d (このIDを非表示/違反報告)
ラべシワ - 凄く好みの小説です。本当にこのあとの続きが気になります。るいさん投稿頑張って下さい (1月16日 23時) (レス) @page5 id: 8585bd908d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るい | 作成日時:2023年12月7日 17時