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「え、なんで…悪い?」


『いや、そういう意味じゃなくて
 キヨ…くん?だっけ、
 サッカー部だったよね?』


「よく知ってんな。」




いや、淳平くんを
目の保養にしている時に
金髪が嫌でも目に入るので。

とは言えず…




『部活終わった後なのに
 ここで何かすることが…?』


「あー。
 俺パソコン壊しちゃってさ。
 どうしてもしないといけないことあって
 学校のパソコン借りてやってんの。」


『へ、へぇ…。』


「そういうお前は?」


『いや、だから宿題を…』


「それさっき聞いた。
 宿題をなんでここでやってんの?」


『えっと…
 ここの椅子の座り心地が良くて。』


「え、それだけ?」


『うん。』


「ふっ、そっか。」




鼻で笑われた!?なんだとこの野郎。




「お前はいつまでここ居んの?」


『あ、あと1時間くらいは…。』




内心、君のせいでもう帰ろうと
思い始めてますが。




「ふーん、そしたら俺も
 そのくらいに出ようかな。」


『…そう。』


「おう、出る時教えろよ。」





…え、一緒には帰りたくないぞ?






椅子に腰掛けてペンを手に持つ。

なんだか後ろから見られてないか
変に意識してしまう。




一人だからか、普通に黙って
カチャカチャとキーボードを
打つ音しかしない。

たまに、ため息のようなのも聞こえたり。




少し経てば気にならなくなって
いつも通りに集中して
宿題に取り掛かれた。








『あ…もうそろそろ私行くよ。』


「お、そしたら俺も行くわ。」




少し暗めの廊下を
私を先頭にして歩く。


靴箱まで何も会話を交わさず
気まずいこの状態から脱出するのには
今がチャンスだと急いで靴を履く。




よし、ここから自然な感じで
小走りで校門まで行けば
こっちのもんだ…!

と、スタートダッシュを切った瞬間。





「じゃあなー!」



『えっ…?』



ひらひらと手を振って
また自分の靴紐を結び直している彼。


ヤンキーだと思ってたけど、
意外と普通の生徒なんだな。






彼のその挨拶に
返事をするタイミングを見失い、
仕方なくそのまま小走りで帰った。

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ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います!(_ _) (3月1日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます!続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜! (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2024年2月5日 0時

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