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ダメだ。
気づけば私は無意識に頬杖をついて
うっとりと彼を眺めてしまっている。
勉強しないと____
“っしゃー！！決まった〜！”
キヨの声だ。
私の耳はまるで
最新型のイヤホンのように
他の人の声は省き、
彼の声だけを耳にスッと入れてくる。
そして仕舞いには私の視線を
ノートからグラウンドまで
運んでしまう。
思わず手を止めて
グラウンドを見てみると、
嬉しそうに仲間のもとまで
走っているキヨの姿が見えた。
クルクルと体を回転させて
仲間とハイタッチしている。
すると急に、試合のコートとは
全く違う方向でピタッと止まった。
そしてキヨの視線の先は________
『えっ…なんか…
こっち見てない？？』
キヨは校舎の上の方を向いている。
今、この階には
私以外の人は居ないし、
この視線は完全に
私の方に向いているとしか
思えない。
そして彼は、拳で左胸を
2回トントンと叩くと、
その拳を私の方に向けてきた。
そのノリで私も一応
拳を軽く突き出すと、
キヨはニコッと笑って
“俺の活躍をしっかり見ておけ”
と言わんばかりに
私のことを指差しながら
また試合に戻って行った。
胸の奥がキュンと切なくなる。
そんな笑顔で
指さされたらそりゃ…
ズルいよ。
再びキヨがシュートを決めた。
頻繁にチラッと私の居る方に
視線を送られている様な気がして
毎回ドキッとしてしまう。
いやいや、そろそろ
宿題しないと終わらないって…。
もう少し見ていたかったけど、
我慢して宿題に専念した。
キーンコーンカーンコーン♪
部活の時間も終わったから、
もうすぐしたらきっと
キヨはここへ来るはず…
そう思うと胸がドクドクなり始め、
また手鏡と睨めっこを始める。
『えっ、なんかほっぺ赤くない！？
やだ、どうしよう…』
あまりの興奮で少し顔が
赤くなってきている。
『落ち着けー、落ち着けー。
宿題してるやつが顔赤いなんて
おかしいんだから…。』
それほど冷たくはない両手で
頬を挟み冷静になろうと
しているところに________
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ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います！(_ _) (3月1日 20時) (
レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます！続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜！ (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2024年2月5日 0時
