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「A…?大丈夫…?」


『あ、うん。ごめんね…!』


「この前、Aが
 失恋したって言ってたから
 もうキヨと関わり無いのかと
 思ってたけど、
 そうでも無さそうだったね。」


『まぁ、間接的に
 失恋したようなものだから。』


「そっか…。
 でも待ってるんだってよ?
 行かなくて良いの?」


『キヨには西澤さんが居るもん。』


「まだわからないよ?
 最後まではその告白?
 聞いてないんでしょ?」


『でもあれはもう確定だよ。』


「…悔しくないの?
 後悔しない?」


『え…?』


「まだ諦めた訳じゃないでしょ?
 もうキヨのこと、
 完全に好きじゃなくなったの?」




わざわざ呼び止められるなんて
思ってもなかったし、正直嬉しかった。

でも状況が状況だし。

陰と陽の感情が幾つも
頭の中でこんがらがって、
自分でも分からなくなってきている。





“俺…待ってるから。今日も。”





あの時の切ない表情に
どうしても全てを期待してしまう。




また明日も会おう、
来週も会おうって。

そんな事を言ってくれた男子は、
初めてだったから。




“Aに良いところ見せたくて
 頑張ってたからかな。”


“俺のことを一番に
 応援してくれるよなっ?”


私を期待させてくれる、
そんな男子も初めてだったから。






でもキヨは、私じゃない。
西澤さんのことを_______



二人が話してるところを見ていると
なんだか心がモヤモヤして…
これは嫉妬なんだろうか。

嫉妬なんかしたところで
本当にただ虚しくなるだけなのに。






だから、好きになってはいけない。

そう思えば思うほど、
キヨのことが頭から離れなくなって
好きが溢れて堪らなくなってしまう。


悔しいけど…





『ダメだ。
 私まだキヨのこと…好きだよ…』



「だよねっ!」


『え?』


「そうだ!今日の放課後さ、
 空けといてね?
 良いとこ連れてってあげる!」


『良いとこって?』


「ひ・み・つ♡」


『キヨのところ
 行かなくて良いの?って
 言った割には予定入れるなって
 矛盾してるじゃん。』


「あははっ、
 キヨに会う前ってことだよ?
 おバカさん〜♡」

五章 【好きなのは】→←.



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ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います!(_ _) (3月1日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます!続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜! (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2024年2月5日 0時

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