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五章 【好きなのは】 ページ38

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「さぁ、目を瞑ってくださいな?」


『えっ、ちょっと怖すぎるんだけど。』


「良いから良いから〜。」






ジュジュにフェイスタオルを被せられて
視界を塞がれる。





「ウチが良いって言うまでは
 目を開けたらダメだからね!!」


『ええ、早くしてよお』




ガチャガチャと鍵の音がする。





「あれ、なんかこれ開かないんだけど。」


『ちょっと…大丈夫?』


「目開けたらダメだよ!!」


『開けてないってば。』







そしてやっと扉が開いた音がして
ジュジュに連れられる。





「よし、開けて良いよ!」


『え、はい…。』






すると、そこは________







『ここ…って、屋上!?』


「実はね、選択の地学の先生にね?
 放課後に白い月の観察がしたいです
 って言ったら、内緒だよって
 鍵貸してくれたの!」


『えぇ!?その先生怒られないの!?』


「先生はいつもそこで
 色々観察してるみたいだから
 いいんじゃないかな?」


『ほ、ほぇ…』


「ほら見てよ!」



ジュジュが指差す方には
綺麗な白い月が空に浮かんでいる。



「落ち込んでる時に
 こういう綺麗な月とか見たら
 元気が出るっていうか、
 癒されるっていうか。
 だからAも、
 どうかなって思って!」


『ふふっ、そうだね。
 癒されるね。』


「それと…。」




ジュジュは校舎の後ろの方にある
生い茂った森林に向かって叫んだ。




「淳平くん、
 かっこよすぎて無理ぃぃい!!!
 早く足治して、
 デートしたぁぁぁぁあい!!」


『あ、そうだ。
 お見舞い今日は良いの?』


「この後行くつもりぃぃぃい!!!」


『え、それも叫ぶの?』


「Aも叫びなよ?
 スッキリするよ!」


『えっ、あ、うん…!』




同じように森林の方に向かった。




『なんでパソコン室に
 二人きりでいるんだよぉぉお!!
 宿題できねーだろうがぁぁあ!!
 楽しそうに話してるの
 ムカつくんだよぉぉお!
 思わせぶり野郎がぁぁあ!!』


「Oh!言うね〜?」


『スッキリした〜!』


「ははっ!よかった!」




心地の良い風と、新鮮な景色。
サッカー部はいつもより
少し遠くに見える。


彼の金髪は
ここからでもよく見える。








『…はぁ。』


「あ、ため息ついてる〜。
 また叫ぶ?」


『いや、もう大丈夫!』

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ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います!(_ _) (3月1日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます!続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜! (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2024年2月5日 0時

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