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「あのね、私。
 Aさんにちょっと
 聞きたいことがあって
 待ってたんだ。」


『私に…?』





西澤さんと接点なんて無いのに
急に聞きたいことって…?




「もしかしていつもここの席、
 座ってるの?」


『え…うん、急になんで…?』


「なんとなく気になって。」





なんで西澤さんが
そんなこと知ってるの?
もしかしてキヨから何か聞いたのかな。





『えっと、ま、まぁ…放課後は。』


「…そっか。」



何か探られているのか…?



「キヨと仲良いんだよね?」


『仲良いかって聞かれたら
 どうなんだろう…』




艶やかな毛先を指に
クルクルと巻き付けながら
西澤さんはまた話を続けた。




「まぁ、なんとなくは
 見てたからわかるよ。」


『え?』


「なんか良い感じだなーって。」





まさかこれって、キヨと西澤さんは
既にできちゃってるから
これ以上関わるなって意味…?





『いや、私っ、
 別にそういうつもりはなくて…!』






すると西澤さんは
スクッと椅子から立ち上がると
入り口まで近寄って来た。


私は何かを悟って後退りするも、
間も無く両肩を強く掴まれた。






「あのさ、Aさん______
 …どうやったらキヨのこと、
 落とせると思う!?」


『は…はい??』





西澤さんは混乱する私を
いつもの椅子に座らせると
結構真面目な顔で話し始めた。





「私、キヨのこと好きなの。
 でも全然振り向いて貰えなくて…。」


『そ、そうなんだ…。
 そういえばキヨは西澤さんの
 恋愛相談によく乗ってるって
 言ってたけど、それってつまり
 どういう…?』


「キヨってば鈍感すぎて、
 私ずぅぅぅっとキヨの話をしてるのに
 全然気づかないの!!
 やばくない!?」



本人に本人の話して
気付かないとかあるんだ…




『へ、へぇ…鈍感だねぇ…』




ちょっと待って?
この前キヨ、
西澤さんに告白してたじゃんか。

両思いなんじゃないの?




『あ、あの…でもこの前…』




“告白されてたじゃん?”
って言いたかったけど
これ言うと盗み聞きしてたのバレるな…。




「ん?」


『い…いや!そういえば、
 キヨって好きな人居るの?』



うまく誤魔化した…。



「うん、居るみたい。
 私じゃないっぽいけど。」


『そ、そうなんだ…。』






じゃあこの前私が聞いてた
あの告白はなんだったの…?

.→←.



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ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います!(_ _) (3月1日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます!続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜! (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2024年2月5日 0時

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