二章 【恋をしたのは】 ページ8
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今日も私はパソコン室から
サッカー部を眺めている。
集中力が続かない私は
こうやって頻繁に休憩を挟む。
走るたびに
ふわふわと揺れる金髪。
「いけいけ！淳平！」
遠くまでよく通る朗らかな声。
「うわぁ！惜っしいなあ！！」
悔しそうにハイタッチして
励まし合うその姿。
って、あれ…。
なんで私キヨのこと…。
片方の耳から流れる曲が
ラブソングに切り替わった。
「キヨ！！」
「おう！任せろ！！」
仲間から彼にボールが回ると、
華麗な足捌きで次々と
敵の守りを掻い潜る。
そしてゴール近くに待機していた
淳平くんにアシストし、
迷わず淳平くんは
弾丸シュートを放った。
“うぉおお！！！よっしゃぁぁああ！！！”
淳平くんのシュートで
勝利が決まったようだ。
ピー！ピー！ピーーー！！
試合終了のホイッスルの音も
その後間も無く響き渡る。
「やったなぁ〜！！」
嬉しそうに淳平くんの頭を
くしゃくしゃにしている彼を
私は無意識に目で追ってしまっている。
流れる曲がラストのサビを迎えると同時に
私の心拍数も上がっていく。
『え、よく考えたら
キヨって今からここに来る
予定なんだよね…？
ちょっと…なんで私、
こんなにドキドキしてるの…？』
キヨの事を考えれば考えるほど
どんな顔で話したら良いのか
わからなくなってきた。
机に突っ伏して、熱くなった顔を
窓から入ってくる風で冷ましながら
今日の第一声はなんて話そうかと悩む。
『お疲れ様〜とか？
いや、なんかまだそこまで
言えるような関係じゃなくない？
別にいいかな…？えぇ、もうなんて言おう…！』
今までの私なら、
間違いなく弾丸シュートを決めた
淳平くんに心惹かれているはず。
でも今日に限って何故だろう。
黄昏時、金髪を揺らしながら
華麗なアシストをした彼が
あの中で一番、
誰よりも輝いて見えてしまったのは______
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ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います！(_ _) (3月1日 20時) (
レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます！続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜！ (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2024年2月5日 0時
