お姫様と騎士様 ページ3
「姉さ〜ん!!ごめんね、僕が今日日直なばかりに!!!」
教室のドアを開けると同時に抱きついてきた大型犬みたいな可愛い可愛い私の弟。
「おはよう、瑠玖。」
「一緒に登校しようって言ったのに、姉さん星崎さんと行くって言うから…。」
「え〜!Broooock君よりカルアを選んでくれたってこと…?」
「星崎さんは姉さんと一緒に住んでないでしょ!」
「いずれ一緒に暮らすもん!」
「聞いたことないしそんなの許さないけど!?」
瑠玖とカルアちゃんの言い合いを微笑ましく見ていると、後ろからぎゅう、と抱きつかれる。こんなことしてくるのは彼氏であるスマイル君…
「おはよ、A。」
「おはよう、スマイル君。眠そうだね?」
「ん〜…。これ…。」
眠そうな声のままスマイル君は私に一枚の写真を渡してくる。
「…。あは、スマイル君これを撮るために早く登校したの?」
「うん。褒めてくれる?」
「そうだね。ありがとう、スマイル君。偉い偉い。」
私がそう言うとスマイル君は私の前に回っていて、スッと頭を差し出す。あ〜、もう、可愛いなぁ。
「よしよし、スマイル君良い子。」
頭を撫でてあげるとスマイル君は満足そうで。
「ちょっと〜朝からイチャつかないでよスマさん!!」
「いいじゃん別に…。いずれBroooockのお兄ちゃんになるんだし。」
「僕はスマさんがお兄ちゃんなんて認めないよ?」
「Broooock君、カルアのことお姉ちゃんって呼んでもいいんだよ…?」
「星崎さんはどう頑張っても僕のお姉ちゃんにはなれないから安心して。」
「おっはよー皆!今日から転入生が来るって知ってる!?」
教室の扉を開きながら元気にそう叫ぶ水色目の男の子。
「おはよう、Nakamu君。朝から元気だね。」
「A〜!今日も可愛い!おはよ!あー…でも、もうスマイルから情報収集済みか。」
私の手元の写真を見て、Nakamu君…
「でも嬉しかったよ?Nakamu君が一番に私に知らせようとしてくれて…。」
「んー、けど…どっちにしろ星崎さんが居るからおれが一番手になることはないかなぁ。」
「カルアの情報収集能力舐めないでほしいな〜。」
ふふん、と得意げな表情のカルアちゃん。可愛い。
「おいNakamu…。じゃんけんで勝ったからっていつまで俺に鞄持たせてるつもりだ…?」
「あっ、忘れてた〜。ありがと、シャークん。」
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作者名:さくらもち | 作成日時:2024年3月20日 17時