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臣side
緊急自体と言われたけど...
まぁなんとかなるか...
電話で対応してるとホールはガヤガヤうるさくて一旦外に出た。
しばらくして岩ちゃんが俺の姿を見つけるなり走ってきた...
「Aはどこ？一緒じゃないの？」
俺の発言に驚いた顔をした岩ちゃんを見て、悪い予感しかない。
電話相手に「後で掛け直す」そう言って会場へと急いで戻った。
...人が多くてどこにいるのか分からない。
隣にいる岩ちゃんも辺りをキョロキョロ探してた。
「どのくらいの時間離れた？」
「10分とかですかね...臣さんがホールに居ると思っててずっとホールを探してたんです...あっいた！」
岩ちゃんの目線を辿ると人と人との間から見えたA。
光輝にキスをされて、抱かれる姿をみて頭がカッとなった。
...
「おい」
光輝の胸元を押してAを抱き寄せた。
「いってぇな、なんだよ」
「...お前、なにしてんの？」
「めんどくせぇーな。Aちゃんが俺の腕に絡みついてきたんだよ。心変わりしたんじゃないの？」
俺を馬鹿にするようにヘラヘラと笑う光輝...
光輝の胸ぐらを掴んだ俺の腕を岩ちゃんが掴む。
「臣さん」
岩ちゃんに顔を向けると面倒な事はダメだと言いたげな顔...
冷静になった俺は手を離してAを抱えて外に出た。
すぐに岩ちゃんが車をまわしてAを抱えたまま後部座席に乗り込んだ。
走り出した車の中...
見下ろすと、とろけそうな瞳...
真っ赤な顔...
「何か飲んだ？」
コクッと頷いたAは小さく"ジュース"と言った。
「多分、ワイン」
一瞬驚いて
『ごめんなさい』
と謝るAを見て、唇を指で拭った。
「キス...されてたムカつく。」
俺はAに嫉妬で狂いそうな感情をぶつける様にキスをした。
また胸板を押し返してくるんだと思ってると...
俺の首に回された腕...
一瞬驚いて離すと...
初めて見るAの色気ダダ漏れな瞳。
『...まだ足りないって言ったらダメですか？...』
小さく言ったA。
その瞬間...
自分の理性がプツンと切れた。
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作者名：青空
| 作成日時：2024年3月26日 1時
