紅一点×SnowMan⑩ (ページ13)

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★ ページ13

A『家族の話はメンバーも知らないことです。別に隠していたとかではなく、滝沢歌舞伎の時だったので、言うタイミングを逃してしまったんです。今お伝えした理由ですか？なんとなくです。この話をいただいたことに縁を感じたんです。』

それから、苦悩についての話がふられる。

A『しんどかった時、、、。いろいろあります。シンプルに忙しかったのは朝ドラの時です。大学に入学した年だったので、学業とドラマと舞台などのアイドル活動がいっぺんに来たので、、、。ただ、あの時は学びがたくさんあったので、体力だけしんどかったって感じです。精神的にしんどかったのは2019年です。いろんな別れや、自分自身の進路に悩むことが多くて。環境が変わって、責任も増えて、でも誰を頼るのがいいのか分からなくて、、、。話しすぎましたね。今まで辛かった、と間違いなく言えるのは2019年です。』

そうか。やっぱり風磨との別れって
Aにとっては辛い出来事で。

きっとあのまま付き合っていたら
結婚してたんだろうな。

彼女がこうして辞めずに来てくれて、
本当に良かったと思う。

と同時に、やっぱり自分が支えていきたいなと
思ってしまうのはエゴなのだろうか。

インタビューが終わって、
Aがこちらにやってくる。

A『話しすぎちゃったかな？』

深『んー。まあ、勘繰る人はいっぱいいるだろうね。』

雅『別れのくだりでしょ？絶対彼氏ってなるわよ。』

深『考察も出るなぁ。』

A『えー。まあ、ネット見ないからいいや。誰の名前が1番多かったか教えてね？』

目『俺は北斗くんとか高地くんが多いとみた。』

深『風磨がどれだけ書かれているか楽しみだなー。』

Aが普通な態度でやってきたから、
みんな安心して茶化したりしている。

だけど、、、。

「A。」

A『ん？』

「頑張ったな。」

そう言って頭を撫でたら涙を目に溜めている。
やっぱりいろんなことを思い出して
精神的にきていたのだろう。

俺はAを優しく抱きしめた。